ハンドニットの魅力:手仕事の温かさと希少価値
今回ニットの中でも、ハンドニット(手編み)に注目して記事にしてみました。
まず初めに、ハンドニット(手編み)は1点物を作ることはあってもマスプロダクション(大量生産)することは最近難しくなってきております。
昔は日本のハンドニット技術が高かったものの最近では高齢化・働き手の不足に伴い、ハンドニット生産に対しての量産の体制が整っていない現状です。
なので、今ハンドニットを作る(マスプロダクション)場合は中国やベトナムなどに依頼する必要があります。
ハンドニットを量産できる背景が減る中、
ニットを作るANTHOMとしては、ハンドニットの魅力を理解し、今後希少価値の高いハンドニット企画を作っていきたいと考えます。
今回ハンドニットの実情について調べたり、弊社が持つノウハウを用いて、ハンドニットの魅力、一般的なニット(機械編み)との違いをまとめてみましたので、よかったらご覧ください。
ハンドニットについて
まず最初にハンドニットと機械編みニットの
風合い、コスト感、参考ブランドを簡単に表にまとめました。
項目 | ハンドニット(手編み) | 機械編みニット |
風合い | 繊細で不規則な模様が特徴的 | 均一な編み目で シャープな印象 |
コスト感 | 手間暇かかるため高価 | 機械生産のため コストが抑えられる |
希少性 | 手編みが減少傾向であり、 日本では希少性が高い。 |
大量生産されるため 希少性は低い |
参考ブランド | ハンドメイドウーリーズ ※手編みにこだわったブランド |
ANTHOM トゥモローランド ※ほとんどの製品は 機械編みです。 |
ハンドニットは、機械編みでは表現できない温かみややさしさがあります。
ケーブル柄や鹿の子(かのこ)柄など、ハンドニットでより立体感のある表現が可能であり、高級感が漂います。また、柄のバリエーションも豊富で、新たな表現方法を探るのも楽しみの一つです。
鹿の子編み
ケーブル編み
ハンドニット(手編み)は、その手仕事ならではの温かみと希少価値が魅力です。機械編みと比較して、手編みニットが持つ特徴や魅力を探ってみましょう。
ニット製品の編み方について
1. 機械編みの種類
- 自動機
操作が自動化された機械で、あらかじめ設定されたパターンに従って編み目を作ります。基本、大量生産の場合は自動編み機を使用して生産いたします。
自動機にも様々な種類、特製があるのでアイテムによって機械を選定してANTHOMの商品も生産を行なっております。
- 手横(手動編み機)
手動で操作する編み機で、編み手が機械を動かして編み目を作ります。
- 家庭機
家庭で使える小型の編み機で、手編みと機械編みの中間的な方法です。
2. ハンドニット
国内では手編みが減少し、安価な労働力を求めて中国やベトナムなどの国で生産されることが主流となっています。
ハンドニットの技法
① 構針あみ
機械編みでは再現できない編み方で、アランニットやカウチンセーターなどの複雑な柄や立体的な形状を作る際に使用されます。
② かぎ針あみ
かぎ針を使って編む方法で、レース編みなどの細かい模様を作る際に利用されます。細い針を使うため、手間がかかりますが繊細な仕上がりが特徴です。
手編みニットは、手間暇かかるため一般的に高価ですが、その希少価値や手仕事の温かみを考えると、その価値は高いと言えます。
また手編みニットは長持ちし、毛糸をほぐして再編することで再生が可能なサスティナブルなアイテムとなります。
機械編みとは異なる手編みニットのオンリーワン感が、
愛着を持って長く使う気持ちを育むでしょう。
今回のニットの話題はニッチではありますが、手編みニットの魅力やニット業界の悩みが少しでもニット愛用者の方々に伝われば幸いです。
暖かみや希少性を持つ手編みニットを通じて、
より深いニットの世界を共感いただき楽しんでいただければと思います。
【ブログ結び】
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