今回はニット製品に注目して、
日本製の魅力ではなく、中国製はチープではない!
むしろ技術が高くコストパフォーマンスに
優れていることを伝えるために端的にブログへまとめてみました。
まず最初に、私がアパレル業界に入ったのは9年前(2015年)でしたが、その時は特に中国や韓国製品=チープ、大量生産のイメージが今より強く感じられました。
ですが、今でも中国製品、韓国製品=チープというイメージが強いため、ニット製品に特化して自分なりに調べてみました。
ニット製品は、洋服の中でも特に独自の魅力を持っています。
日本製と中国製のニット製品には、それぞれ異なる特徴があります。
以下では、両者のコストパフォーマンスと品質に焦点を当てて比較してみましょう。
日本製のニット製品
日本製のニット製品は、高品質な素材と熟練した職人の技術が光る製品が特徴です。手仕事による丁寧な製造と厳格な品質管理により、上質な風合いと耐久性を実現しています。デザインや縫製にもこだわりが見られ、クラシックで洗練されたアイテムが揃っています。しかし、これらの高品質な製品は生産コストが高く、価格もそれに見合ったものになります。
中国製のニット製品
一方、中国製のニット製品は、生産技術の向上と効率化により、コストパフォーマンスが良いという特徴があります。
ハイテク設備の導入や生産プロセスの最適化により、品質の向上と生産効率の向上を実現しています。デザインの多様性や素材のバリエーションも豊富で、リーズナブルな価格で幅広いニーズに応えられます。
さらに、関税撤廃により価格競争力が高まることが期待されます。
以下に、日本製と中国製のニット製品についての比較をまとめました。(携帯端末の場合、少し見にくいかと思いますが横へスクロールしてください。)
日本・中国のニット製品比較表 | ||
項目 | 日本製 | 中国製 |
生産技術 | 熟練した職人技術(50歳〜) 高齢化に伴い技術者が減っている |
若い働き手(20-35歳位)の方々が多く、ハイテク設備が整い効率化と 技術の向上が進んでいる。 |
コスパ | 良い物を作ることはできるが高い。 | 比較的安く良い物が作れる。 |
デザイン性 | クラシックで洗練されたデザイン。 ローゲージ(肉厚のある物)でクオリティの高いニットが多い印象。 |
多様なデザインとバリエーション 糸や副資材のバリエーションが豊かなので、様々なデザインを作ることが可能。 |
品質管理 | 厳格な品質管理が行われている | 品質管理が向上しているが 工場によりばらつきあり。 |
価格 | 高め | 一般的にリーズナブル |
主なニット ブランド |
バトナー(ファクトリーブランド) コーヘン(ファクトリーブランド) ラッピンノット(ファクトリーブランド) ※デザインにもクオリティにも優れたブランド。 |
ユニクロ/H &M トゥモローランド ANTHOM(一部日本製) ※中国製はファストファッション〜 ラグジュアリーブランドまで様々です。 |
以上の比較から、日本製のニット製品は高品質であり、職人の技術やこだわりが感じられます。
そしてこれからは日本の職人技術は海外のブランド生産背景として活用されるケースが増え、日本ブランドに向けての生産キャパがなくなってくるかと思います。(そのため日本製の値段が一段と上がる)
一方、中国製のニット製品は、多種なデザインバリエーションが魅力です。
信用性においては、生産工場によりばらつきがあるのが難点です。
今後、RCEPにより中国の関税が軽減され、2040年には関税がゼロになることを目指していることを把握しています。
なので年々関税が軽減され、中国製品の生産コストが下がる可能性が高まります。
※RCEPとは?
アジア太平洋地域の15か国によって締結された貿易協定であり、中国を含む加盟国間の貿易促進や経済連携を強化することを目的としています。
要するに中国製品の仕入れが安くなる可能性が高いということです。
日本のニット製品、洗練された技術は素晴らしいものです!
ですが、中国製品=チープという考えの方がいるようであれば、このブログがその誤解を払拭する助けになれば幸いです。
これからも私がアパレル業界でいる中で感じる疑問や洋服好きな方々の悩みを解決できるような情報発信をしていきます。
【ブログ結び】
ブログ記事の誤りや質問はコメント欄で、お役立ちならなんでも良いのでコメントください!今後もブログまたはInstagramでニットに纏わる情報を中心に発信ができるようにブラッシュアップして参ります。皆さんのお声をお待ちしております。